土壌圏の科学05



寒冷地土壌圏の科学 (2005.12.20)  受講者 120名
地球規模の土壌物理学(2006.1.10)  受講者 ???名


講義の感想(その3):

レポートの提出順に掲示してあります。提出したのに掲示されていない場合にはお知らせください。レポートが届いていない可能性があります。
他の感想を読んで、さらに、追加の感想があれば、BLOGのページを利用してお送りください。

  1. 僕は、農業のIT化というテーマに関心を持ちました。
     気候が農作物に与える影響などのデータを蓄積することは、今後の作物生産に対して大きな助けとなるでしょう。
     また農地を遠隔監視できるとなると、作業の効率化に一役買うことになりそうです。 ITを用いて情報を発信することも可能で、最近は「食」の安全が問題視されていることもあり、消費者への情報発信ができることは大きなプラスになると思います。
     技術の進歩により農業の効率化・安全化が図れることは、生産者・消費者の双方にとって利益のあることなので、農業のIT化の普及に期待したいと思います。
    【2006/01/11 (水) 15:09】

  2. アメリカの等高線耕作に対して、日本がなぜ縦の耕作をしているのかが、よくわからなかった。欠点として、土壌浸食を速めるならば、利点としては、どんな 点があるのだろう?土壌浸食を防ぐ方法として、秋期に凍結している所を粉砕するというのはわかったが、春期に融解を速める具体的な方法が思いつかなかっ た。将来的には、今より土壌浸食が激しくなっていくと思われるので、その対策を早い段階から考えていきたいと思った。
    【2006/01/10 (火) 18:18】

  3. 先生は農家の出身だと書かれていたが、私も家が農家なので農地に関わることなどに最近興味を持つようになった。農学部の授業のおかげであると思う。土壌 があれて使える農地がなくなっていくと益々食料問題が厳しくなっていってしまう。私は食料問題などを解決するための方面に進みたいのだが、品種改良以外 にも土壌について研究して、そこから策を出すという考え方もあるのだなと今日はすごく思った。 内閣府の方でも農学の地位が低いと書かれていてとてもがっかりした。確かに今までは自分も農学よりは工学などの方が魅力的で、最先端ですごいものだと 思っていたが、環境問題や食料問題が深刻になる中これからはみんなが農学について考え直し地位が上がってくれることを祈る。
    【2006/01/10 (火) 19:01】

  4. 1. 驚いた点
     いままでは土は単純に岩石の風化と生物遺骸の分解によるものだと思っていました。しかし、そこには間隙などの立体構造や様々な化学反応の場があることが分かり、ただただ驚きました。
     特に凍結と蒸発現象の相似性の話では驚きました。 「飽和土?不飽和土?ダルシー則に水分ポテンシャル?」 物理や熱力学がこんなにも土壌のことに使われるのを見たのはこの授業が初めてでした。 また、トンネルを掘る際に土を凍結することで水が移動しないようにする技術などにはさらに驚きでした。

    2.興味がわいたこと
     乾燥地や霜柱の例であげられた塩類集積の話です。水は水分ポテンシャルの低い方に流れるということでした。土壌の塩害は農業つまりは食料に直接むすびつく問題ですからすごく興味がわきました。水分ポテンシャルを調整できれば、水の移動を管理できたりするのでは?など勝手な想像を膨らましてみたりもしました。また、農業においては気象も重要な要素であり、気象を予測する上で重要である水の移動の正確な把握に関して非常に強い興味がわきました。

    3.感想
     講義の中ではいろんなフィールドワークのお話や現在進行中のプロジェクトの話、いままでの経験の話からお役所仕事の話などがたくさんあって、物理の話も楽しく聞くことができました。ありがとうございました。私は土壌物理だけでなく、土壌の微生物の働きにも興味があるのでその方面のことも学んでいきたいと考えています。
    【2006/01/10 (火) 20:46】

  5.  先生の研究が霜柱から始まった、というエピソードに興味を引かれました。そういう身の回りの現象から社会的に役立つものにまで研究を進めようとされている先生に、パワーを感じました。
     土壌中の水の流れについて、蒸発により表面近くの水ポテンシャルが低下して溶液が上がってくる、というのは以前からなんとなく知っていたような気がしますが、表面の水が凍結することによっても乾燥と同じ状態になり、溶液が上がってくるというのは初めて知り、なるほどと納得しました。
     今まで私は土壌のことについてあまり考えたことがなく、植物が生える土台くらいにしか思っていませんでしたが、この講義を通じて、土壌は面白いテーマをたくさん含んだ世界なのだなと興味を持つことができました。
    【2006/01/10 (火) 23:21】

  6. この授業は、正直、最初は受けようかどうか迷っていました。土壌に特に興味がある というわけでもありませんでした。でも、先生のお話を聞いて、考え方が変わったよ うに感じます。理論だけだと否定されている大学の研究者とは違って、より実践的な 研究をなされているのだなあ、ということを感じました。先生が農家出身ということ もあるのかもしれません。私もこの先、農学に携わっていくわけですが、実践という ことを忘れないようにしていきたいです。
    【2006/01/11 (水) 1:13】

  7.  土壌圏の科学は私がとても面白いと思っている授業の一つです。特に先生方の語り口が面白いので毎回来るのが楽しみでした。
     講義のやり方では、用意されたスライドの他に黒板を使って説明していただいたのが良かったです。パワポのみで講義をされる先生が多く、それはそれで利点があるのですが、90分スライド・レジュメ間の視線往復は、正直つらいのです。先生の授業は、写真・映像はプロジェクターで、図での説明を黒板で、とメリハリがある授業だったので受けやすかったし、分かりやすかったです。
     個人的にもっとも興味を引かれたのは、実は役所の話でした。役所の中ではどんなことが行われるのかを実際に働いていた方から聞くことで、一部でも垣間見ることが出来たのは思わぬ収穫でした。「土壌圏の科学」は理系っぽい授業だという印象が強く、そこでまさか行政の話が聞けるとは思ってもみないことだったので。
     また、環境問題の研究についての話で、自然科学的な研究と社会科学との関わりについて言及していたのは考えさせられたところです。既に別の授業(ちなみに哲学と国際協力の授業です)で同様の文脈で聞いていたので、複数の分野での連携や協調の必要性を、改めて感じました。東大が育てようとしている人材は、他分野の人と協力して仕事の出来る人間なのかもしれないとも思いました。
     遅刻提出になってしまい、申し訳ありませんでした。試験頑張ります。
    【2006/01/11 (水) 2:57】

  8. 自分はどちらかというと細胞・遺伝といった小さなスケールのこと中心に興味を持って土壌・森林・水圏のような大きなスケールのことには全く興味を持ってませんでした。しかし今学期、土壌圏の科学などさまざまな授業を受けて土壌などにも興味をもつようになりました。この土壌圏の科学の授業では土が地球の生命に想像以上に大きな影響を与えていること、人間がその土壌に与える影響が大きいことなどを知りました。溝口先生の授業を聞いていて、自分の好きなことをみつけ、それについて研究できるようになりたいと思いました。先生が授業してるのがとても楽しそうでした。自分じぶんの好きな分野を研究できるようになりたいと思いました 提出が遅くなって申し訳ありませんでした。
    【2006/01/12 (木) 0:34】

  9.  土の中の水の動きをしっかりとした実体としてとらえる事は、大変難しい一方で、農業や土木業等たくさんの分野で必要不可欠となっている。12月20日の講義で、ダルシー則を用いて水の速度と土壌の種類を考える方法を教わり、シンプルではあるが、それゆえ使い勝手の良い考え方だと思った。
     また、アラスでの研究調査のお話などは、将来研究職に就きたいと考えている私にとってとても興味深いものだった。というのも、研究内容について知る機会は沢山あるけれども、それに伴う様々な事象について触れる機会はほとんどないからだ。せいぜい研究者の著書を読む程度である。今回の講義の中で、ひたすら穴を掘ったり快適とは言いがたい環境下で暮らしたり・・・といった研究の土台となる部分(普段はスポットライトをあびない部分)に関する内容を話してくださって、新鮮だった。決して楽な道ではないけれども、きちんとしたターゲットを持って取り組めば得るものが多いのだ!!と、実感した。
    【2006/01/12 (木) 8:02】

  10.  自分はエネルギーに対して興味があるので、永久凍土中のメタンの話に興味を 持った。
     メタンは温室効果ガスであるので、温暖化によって永久凍土中のメタンが空気 中に放出されてしまうとさらに温暖化が加速されてしまうという悪循環を防ぎ、 何とかしてエネルギーとして利用できるようにしなければならないと思う。
     少し関係のない話かもしれないが、最近農学部の授業を受けていて感じること だが、環境を守るとか自然を守るとか、どんなに社会性のある事でも非経済的な ものは実現されないということだ。大事な事は社会性と経済性を両立させるとい うことなのではないかと感じる。
     「道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である」 という二宮尊徳の言葉はまさに環境を守るための21世紀のキーワードなのではな いかと思う。
    【2006/01/12 (木) 23:15】

  11. まず、授業自体に関して。ポイントが抑えられていて分かりやすく、また話やスライドなども興味深かったです。余談でも役に立つことが多くてよかったと思います。
     次に、先生自身について。経歴を見たときにさまざまな経験をしてそうで、面白そうな人だなと思いました。海外で客員助教授になったり、内閣府に勤めたり。で、実際に溝口先生は面白かったです。やはりいろいろな経験をした方が豊かな知識を得ることができるので、面白い話ができるようになると思います。だから、自分もいろいろな経験をしたいと考えています。
     続いて、土壌圏の科学について。自分自身、砂漠とか緑地化に興味があるので、土壌について知ることは不可欠だと思っていました。で、いざ講義を受講してみると、思っていた以上にさまざまな分野の研究があって奥が深く、興味を持つことができました。しかしながら、自分は高校の時に物理をあまり勉強していなかったので、やや難しいことも一部ありましたが、やはりそれについて理解することは不可欠だなと実感しました。
     最後に、自分の将来と照らし合わせて。自分は研究室での実験には向いてないと思うし、体を動かすのが好きなので、何らかのフィールドにおける活動に関わっていきたいと思っています。その点でも、現地の写真を見せていただいたり、フィールド研究の心得などを聞かせていただいたりして、参考になりました。
    【2006/01/13 (金) 0:44】


  12. 【】


  13. 【】


ホームページへ戻る( 溝口勝, 国際情報農学研究室, 農学国際専攻, 農学生命科学研究科, 東京大学

amizo@mail.ecc.u-tokyo.ac.jp
Update by mizo (2006.1.7)