土壌圏の科学06
講義の感想(その2):提出遅れのレポート
- 私も先生と同じように運動会に所属していて、朝駒場のグラウ
ンドに行くことが多いのですが、やはり冬場のこの時期は霜柱
が多く見られます。日が昇り、霜が溶けるとグラウンドは使い
物になりません。そのときから私は、霜ができる原因は、空中
の水分が放射冷却などで急激に冷え、凝結、さらには凍結する
ものだと何気なく思っていました。しかし私は先生の授業をき
いてはじめて、土壌中の氷点下の水が、水ポテンシャルによっ
て上昇し、そのまま凍結したものだということを知り、非常に
感銘を受けたと同時に驚かされました。また、講義中にろ紙を
配っての毛細現象の解説はわかりやすく、ろ紙のインクの線が
頂点付近で曲がったのは水が上昇する限界を迎え始めたことを
示すものだと思いました。さらに、先生のフィールドワークの
お話などはスライドが多くビジュアルイメージを多く持ててと
ても良かったと思います。また先生の研究に対する姿勢であっ
たり、どんどん出張に行かれる姿は、研究者として魅力的であ
ると思います。
P.S.提出が12時であることを今知りました。遅れてしまっ
て申し訳ありません。
【2007/01/16 (火) 14:59】
- 土壌圏の科学の先生がたの講義を聞く前は、失礼ながら生物・生態のことなら興味はあるけれど、土壌の話は面白くないだろうと思っていました。しかし、先生の話を聞いてその考えはすぐに吹き飛びました。私が特に惹かれたのが
ポテンシャルの差による水の移動の話と、シベリアなどの寒い地方で凍った層が溶けて土壌流亡が起こることを防ぐために刃のついたトラクターで耕すなどといった話です。同じ土の勉強をしていても、それを応用、実用する段階になると地域性や文化などにまで目を向けなければいけなくなる。さらに現地の人や研究員との交流のためにコミニュケーション能力や機転も必要になる。
私は研究は自分の趣味のためにやるのではなく、やはり人の役に立たなければならないと思っているので、先生の世界にどんどん出向いて実際にその土地を見て考える姿勢は素晴らしいと思いました。どの分野に進むにしても先生のように広い視点とユーモアを持ってやっていきたいと思います。
【2007/01/17 (水) 10:16】
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溝口勝,
国際情報農学研究室,
農学国際専攻,
農学生命科学研究科,
東京大学
)
amizo@mail.ecc.u-tokyo.ac.jp
Update by mizo (2007.1.16)