土壌圏の科学07
講義の感想(その2):提出遅れのレポート
- 今回土壌圏の科学の授業を受けて、土って、身近にあって、よく見知ったものだと思っていましたが、実際知らないことばかりであることに驚きました。固体のようで、固体とはいいがたい。本当に不思議な物質ですね。地球が長い年月をかけて作り上げてきた物質。非常に興味を持ちました。
先生の授業は、フィールドワークの報告とかもなさってくれて、本当に楽しかったです。研究ってこんな感じなのか、色々な場面でアイディアや機動力が求められるんだなと思いました。
【2007/11/30 (金) 12:01】
- まず、フィールド科学専攻の私にとって、非常に有意義であった授業を行っていただいたことを有り難く思います。
私は元々物理が大好きで、理学部物理学科に進もうとも考えていたこともあり、先生の授業はとても興味深いものでした。
何より、「土が水を吸い上げる」というときに、重力は下向きの力なのにおかしいではないかという至極当然な疑問を提起させられた時に、何故こんな当たり前の疑問に自分で気付かなかったのかの悔しさと共に、その理由が毛管現象という、また物理的な結果を導き出されたことに、農学と物理学の関連性が見え、嬉しさも 感じました。
また、最初に述べたようにフィールド科学として現地を見て回るビデオを紹介してくださったこと。これが私の農学部フィールド科学に対しての意欲を大変触発し、これから頑張ろうという気になりました。
授業の中では最も興味深く、また聞いていて楽しい授業でした。ありがとうございました。
(昨日送ったのですがあて先不明で戻ってきてしまっていました。遅れてしまい大変申し訳ありません)
【2007/11/30 (金) 12:14】
- 今まで土壌を物理的に考えたことがありませんでした、授業を聞いてとても興味深いものだと思いました。特に毛管現象は面白かったです。普段の経験からなんとなくわかる現象ですが、科学的に解釈されるとちゃんと立派な式になってるのは感心しました。これからも物理的にものを考えようと思います。
【2007/11/30 (金) 13:33】
- 土壌についての大きな問題の一つである塩類集積の話が興味深かったで
す。塩類集積という現象があることは知っていましたが、その仕組みは
不思議に思っていました。それが、身近なストローなどで見られる毛管
現象とつながっていたということに面白さを感じました。土は様々な大
きさの隙間からなり、その隙間が毛管の役割をするから土壌中で毛管現
象が起きるというのは直観的にはわかりますが、円筒形の管を仮定して
いる式を、どんなふうに土の粒子がつくる隙間に応用、近似していくの
だろうと思いました。きっとものすごく複雑になるのだと思いますが。
高校で物理を選択していなかったこともあり、「物理っぽい」数式に抵
抗を感じてしまう私ですが、自分の興味のある農学の問題の仕組みを知
るのに必要だと思うと、少しやってみようかという気になりました。
最近、日本も農地を温室効果ガスの吸収源として認めたらどうかという
検討が始まったというニュースを聞きました。これには農地の微生物に
よるメタンの発生の影響をどう評価するかという問題が残っているとい
うことを聞いて、講義中に聞いた「メタンは二酸化炭素の20倍の温室
効果がある」という話を思い出しました。この問題では土壌の研究者が
メタンの発生の影響をどう評価するかによって今後の社会の温暖化対策
の動きが少し変わることになります。もしも、実際はメタンの影響がや
はり大きく温室効果を強めてしまうというのが事実で、研究者がその評
価を誤る、というようなことになれば、非常に大きな問題です。環境問
題を相手にする研究の社会に対する責任の重さを感じさせるニュースで
した。
【2007/11/30 (金) 14:02】
- 三回の先生の授業、大変楽しく受けさせていただきました。
先生の授業は複雑な計算式や専門的な用語が出てくることも多かったで
すが、土壌のことが
少しはわかるようになったのではないかと思います。
特に興味深かったのは先生が研究でいろいろなところを回った時の写真
です。中でも一番印象深かったのは、スクリーンに映し出されている草
原が今では沼になってしまっているという説明を受けたときでした。ま
た何メートルもある穴の中での写真は研究を行うことがいかに困難かを
思い知らされました。
また、先生の話し方もとても親しみやすく、授業が大変良い雰囲気だっ
たことも理解を深めることにつながったのではないかと思います。
時間を間違え手ていたために提出が遅れ大変申し訳ありません。
【2007/11/30 (金) 14:06】
- 私はこの講義を聞く前まで土壌にそんなに興味はなかった。
しかし、最初に見た映像がおもしろくこの講義をとってみようと思った。
今まで生物が好きで物理は嫌がり、なるべく避けてきたほうだったので、最初毛管現象や水ポテンシャルの話を聞いたときは、難しい話だと思い嫌になったが、
溝口先生の授業を聞いて、難しい話がすごくわかりやすく、今までなんとなく知っていた知識の原理を理解できてとても勉強になった。
私が授業の中で一番興味を持ったのは霜柱の話で、霜柱ができることによって土壌の上の方に水がたまるという話を聞いたときは
霜柱の作られ方を知ると共に土壌の水の移動の話を知って、おもしろく思い、霜柱の研究をした人はすごくこのことにはまって研究したのだろうなと感じた。
(締め切り時間を今日の夜中の0時だと思っていたので、提出期限に遅れてしまいました。申し訳ありません。)
【2007/11/30 (金) 20:13】
- 農学部となので生物だけできればいいかというと、そうではないことが分かった。力学、熱力学など理解してないと真の理解は得られないと思う。外国の写真などを見て早く実戦に出たいと思った。
【2007/11/30 (金) 21:20】
- 土壌中の水の移動は重力に従っていつも下に向かって移動するわけではなく上にも移動するということを教わったときは実感がわかなかったが、毛管現象について、水ポテンシャルの概念を取り入れたダルシーの法則によって、水が、水ポテンシャルが高いところから、低いところへと流れるという説明は、乾燥過 程でも、凍結過程でもうまく説明でき、理解することができた。新しい知識を得ることができて、非常に興味深い話だった。
土壌中の熱移動式はいまだに理解が困難。しかし、土を熱したときの温度上昇の実験などは面白そうだった。窒素の減少が激しいことが意外な結果でした。
また、土壌中からのメタンなどの気体の発生が、低気圧のときに生じるなど、気候との関連性がうかがえる実験結果も興味深かった。地球上のものはみんな相関関係があるということが改めて実感でき、自然の仕組みは非常に奥深いものだと感じることができました。
【2007/11/30 (金) 22:35】
- 正直なところを言うと、僕はあまり強い動機を持って土壌圏の科学を受講したわけではなかった。
というのも、シラバスから内容を想像したときには自分とは縁遠い分野でつまならいのではないかと
勝手に考えていたからだ。しかし、実際に講義を拝聴して良い意味で裏切られた。土壌を科学的に
捉え、物理学を応用していくことは、耕地や地球全体の環境を考える上で非常に有効であることが
分かった。特に、3回目の講義でのメタンフラックスと大気圧の関係は、凍土の融解が懸念されて
いることを既にメディア等で耳にしていたので、大変興味深かった。
先生の講義では、理論だけでなく、その実践例が紹介されている点からも刺激を受けた。僕は、
生物学の中でもとりわけフィールドにおける生物の営みが好きで農学部を選んだため、机上の空論
にはそこまで深い関心を抱けないのだが、講義の中で紹介される例は現実の地球と科学の関わり
を伝えてくれ、大いに参考になった。
また、理論や実践だけではなく、研究者の姿勢などについての話も面白かった。研究の分類では、
自分が将来研究者になれるとしてどの型になるのか真剣に考えてみることができたし、高校時代で
の理科の履修科目を言い訳にしないという話は耳が痛かった。
溝口先生以外の先生方が担当されている回も興味深く拝聴させていただいており、残りの講義も
楽しみにしている。
【2007/11/30 (金) 23:33】
- 土壌圏の科学の講義を受けてみてまず思ったのは、普段ただ土としてしかみていなかった土壌を物理的にとらえて数式などで表すという見方が新鮮だな、ということです。しかし、正直土に関する数式をみても最初は何の役に立つのかは全くわかりませんでした。農業とかにおいて、自分としてはやはり育てる作物自体の形質がどうだかということだけに目がいきがちであったのは事実です。三回の講義を通して農業にどう役立つのかよくわからない実験もありましたが、土壌はそれこそすべての礎なわけでとても重要なのだということがわかりました。今後農学部で勉強していく上で、農業にいろいろな側面があり、自分の分野だけで近視眼的になってはいけないのだということを思ったので気をつけたいです。
【2007/12/01 (土) 0:00】
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溝口勝,
国際情報農学研究室,
農学国際専攻,
農学生命科学研究科,
東京大学
)
amizo@mail.ecc.u-tokyo.ac.jp
Update by mizo (2007.11.16)