粒径分布の測定(その2)
準備
前回準備した試料は、往復振とう機にて24時間振とうさせてある。
測定手順
- 前回準備した試料をよくかき混ぜ、0.106mm (または 0.105mm) フルイで噴射瓶を使用しふるい分ける。0.106mm 通過分と残留分に分ける。通過分は 1000ml トールビーカーに入れ、残留分はボウルに入れる。
- 0.106mm 通過分は、蒸留水を入れ 800ml として、分散剤 ヘキサメタリンサンナトリウム (NaPO3)6
0.4N を 20ml 加え、撹拌装置で1分間分散する。その後は、教科書 p39 手順 (3) (4) にしたがって粒度試験を行う。
ここで、本実験においては恒温水槽は用いない。水温は、別に用意したメスフラスコ中の水温を測定する。
また、試料が2種類あるため、適宜(10分程度)測定開始時刻をずらして実験を行う。
手順(4)の説明にあるように、比重計を入れてから 1,2,5,15,30,60,240,1440 分後の測定を行う。
最後の2回については、4時間後と24時間後である。
- 0.106mm 残留分は、1.0, 0.5, 0.25, 0.106(0.105)mm のフルイを順番に組立て、試料を入れ、フルイ目の大きい順に噴射瓶でふるう。
各フルイに残留した試料は、アルミ皿へ移し、炉乾燥後質量をはかる。
結果の整理
- 計算方法については、教科書 p40 の通りにする。
- 粒径加積曲線を書く。p46 図3.17
- 土の分類名(土性)を決定する。教科書には、JIS 規格による分類(p46-47)と、
国際土壌学会による分類(p50-52)があり、それぞれ粒径の区分も異なっている。
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