土壌圏の科学06



土壌情報モニタリングの現状と課題 (2006.11.7)  受講者 84名
寒冷地土壌圏の科学(2006.12.12)  受講者 78名
地球規模の土壌物理学(2006.12.19)  受講者 76名


講義の感想(その1):

レポートの提出順に掲示してあります。提出したのに掲示されていない場合にはお知らせください。レポートが届いていない可能性があります。
他の感想を読んで、さらに、追加の感想があれば、BLOGのページを利用してお送りください。

  1.  先生の講義を聞いて一番に感じたことは、土壌に対してこのように多用なアプローチの仕方があるのだということでした。 極寒の地シベリアでのフィールドワークによる地質調査、各地の地質を調べ、その情報をネットワーク化することにより、どんな時でも調査しているフィールドの地質を知ることのできる情報システム、水ポテンシャルの計算などの数式によるアカデミックな土壌に対するアプローチ。 そのどれもが、食料の増産という一つの生産的目標に結びついていることもすばらしいことだと思いました。 あらゆる食物を育むのは、土壌であり、その土壌の性質を知りコントロールすることで食料の増産は楽に可能となるだろうと思います。 このように研究で得られたデータ、システムを実際に農家に普及させていくことがこれからの一つの課題となるであろうと考えます。
    【2007/01/02 (火) 15:49】

  2.  先生の講義ではシベリアや嬬恋での調査の様子がスライドで詳しく見れたのが良かったと思います。フィールドワークがどのようなものであるかを知ると同時にその重要性も知りました。研究室の中にいるだけでなく実際自分で外に出て、現地の人と交流しながら学んでいくことも必要なことだとわかりました。また講義の中で印象に残ったのは毛管現象の話でした。雨の日にズボンのすそがぐいぐい水を吸い上げる仕組みが分かりました。あと実験器具が意外とシンプルだなあと思いましたが手作りというのがすごいです。自分でよく考え、工夫しながら、時には失敗しながらも問題を解決していくという姿勢をもっていきたいと思います。  最後に、楽しい講義をありがとうございました。
    【2007/01/08 (月) 17:52】

  3.  湖沼から出てくるメタンガスについてのお話がとても興味深かったです。ボイルシャルルの法則に則って、低気圧が近づくに従って湖沼中に存在出来なくなったメタンが外に出てくるという、一見すると何とも無い事実ですが、その法則に則っているということを発見したということ、またそれを実験室と実際の湖沼の調査を通して明らかにするという姿勢には心打たれました。また、霜柱の話も面白く、放置したシャベルの上側と下側のどちらが朝濡れているのかという先生の問いかけには考えさせられました。そして、その考える過程に必要な材料が授業中にしっかりと提示されていたという授業展開の仕方も良かったと思います。
    【2007/01/08 (月) 18:41】

  4.   先生の話で一番印象に残っているのはフィールドワークのことです。 私は以前から外国でそのような調査をするのに憧れているのですが、自 分の人見知りをする性格や語学能力とかを現実的に考えて無理だーと 思ってしまい、ほとんど考えないようにしていたのです。先生の講義に よって、やっぱりいいなぁ・・・とまた感じさせられました。また、内 閣の話もとても興味深いものでした。ほとんど聞いたことのないような 話ばかり、しかも外には普通もらされないんじゃないかと思うような話 で、政府の会議という閉ざされた(ように感じるだけかもしれません が)世界が身近になりました。比べてみて、やっぱり私自身はフィール ドに憧れますが会議の方が性にあっていそうな気がします・・・。
    【2006/12/26 (火) 12:39】

  5.  土壌圏の科学の中で3週分、溝口教授の講義を聞き、都会に住んでい るとほとんど見ることのない地球の表面のことに、自分が全く注意を 払ってこなかったなということを感じました。溝口教授は、農学は理系 でも文系でもなく、その土地とつながって初めて意味をもつ学問である ということをおっしゃっていましたが、土壌に関していうならそれは本 当にその通りだと思います。例えばあるところで応用可能な技術も、そ の1・北では使い物にならないということも起こるでしょう。その意味 で、温暖化などの地球規模の問題に対策を立てるとなれば、世界中に多 くの(その地域ごとの)土壌研究者がいれば理想的だろうなぁと思いま す。  講義は、溝口教授が楽しく研究をしているということがわかるよう な、興味をそそられるものでした。いい意味で教養らしい、(試験に向 けて何すればいいかイマイチわからない以外は)面白い講義だったと思 います。
    【2007/01/10 (水) 17:45】

  6.  先生の講義を思い返すと、一番印象に残っているのはシベリアの実地調 査の話です。これが印象に残っている一番の理由は、私が第二外国語で ロシア語を取っているから、という理由なのですが…しかし、農学部に 進学し、農学とロシアなんて関係なさそうだし、ロシア語などこの先も うお目にかかる機会はないだろうと思っていた矢先、なんだかちょっと 嬉しくなりました。と言っても私は特にこの先ロシア語を活かそうと 思っているわけではありませんが、農学部の授業で思わぬものと出会 い、農学部というものの広さ、みたいなものを感じました。 ロシアの話はこのあたりにしといて、先生の授業は霜柱の話から ITの話、内閣府の話など多岐に渡り、非常に興味深かったです。ひとつ ひとつの内容もそうですが、それよりも何かを研究するにしてもこのよ うに様々な形、世界があるのだなという勉強になりました。今のところ 将来の展望など全くない私ですが、少し考えさせられました。 また、授業中に実験をするというのはなかなか面白かったです。たった あれだけの実験ですが、黒板やプリントで学ぶことはしばらくすると忘 れてしまいがちなのに比べ、インクが濾紙を上っていく映像はずっと印 象深く頭に残りそうです。
    【2007/01/10 (水) 18:40】

  7. まず、授業のはじめに「科学技術政策の中で農学の地位は低い」と聞いて、分かってはいたものの少し気分が落ち込んでしまいました。ただ、様々な授業を聞いて(もちろん溝口先生のもふくめて)農学の研究が持つ責任や役割は少なくないと感じました。それは農学の守備範囲が他に比べ異様に広いことと、農学が食という人間の生存のもっとも根本的なものかかわるからだと思います。その中で「土壌」は陸地の多くを覆っており、食を生産する基礎なので農学らしい学問だと思いました。 僕の実家も横浜で花農家をやっていて、親が「農業は土作りが基本」といつも言っているのもあって、先生のおっしゃる「土から離れられなかった」というのは自覚はしていなかったけれど僕の農学部志望動機の根っこの部分なのかなと共感しました。
    【2007/01/14 (日) 12:37】

  8. 私はただ、何かしら漠然とした概念として「環境」というキーワードに、高校生の時分から囚われていました。そして進学振り分けで国際開発農学に来ました。 先生の講義からは、ご専門の内容ではなく、先生の研究への姿勢にばかりに聞き入ってしまいました。 私は今後どのような仕事に就いていけるのか、非常に迷っています。 大学に残って研究を続けられるほど、自分は根気と才能があるのかという不安。また企業に勤める上でも、自分の専門を用いれるものがよいのか、もしくは文系就職でもよいのか、全く見通しが立てていません。また専門についても、ミクロ(分子レベルにまで)までの研究か、社会科学などに基づいた人の生活に関するマクロな研究のどちらに行きたいかも模索中です。 先生は大学にのこって研究するという道と、官庁の役人業務という2つのご経歴があります。そのお話から全く異なった職種の内容がしれてとてもためになりました。研究内容だけでなく、理系学生の就職や働き方、そして農学部生の社会におけるニーズなども今後講義などで示していただけると、非常に勉強になると感じました。
    【2007/01/14 (日) 17:46】 <

  9. 授業で最も印象的だったのは、土と水の関係です。塩類集積や水の凍結など、土と水 は深く関わっているということを知りました。でも塩類集積などによって貴重な土壌 が使えなくなるというのは切ない感じがします。水は水ポテンシャルに従って動くと のことですが、水の動き方を制御する方法はないのでしょうか。私は特に微生物に興 味があるのですが、こういうときに土中の微生物が役に立たないものかなあと思いま した。
    【2007/01/14 (日) 20:52】

  10.  僕は、土のグラウンドの上で早朝野球をしているのですが、この季節になるとグラウンドが凍ったり、霜柱が出来て、練習メニューが限られることがあります。僕の実家のある瀬戸内では考えられなかったことで、冬場でもそういったことは山間部以外は全くなく、雪が積もったとき以外は練習が妨げられることなどはありませんでした。ですが、関東出身の人たちに聞いてみると、少し南の神奈川でもグラウンドが凍ってしまうことはあたりまえだそうです。さて、今年は暖冬で、年末は凍っていなかったグラウンドですが、今は霜柱は当たり前、がちがちになっている日もありました。先生の授業をきいて一番驚いたのは、−40度の土の中にも液体状態の水が存在するということでした。グラウンドを整備する時木とんぼ全く歯が立たないがちがちのグラウンドに、液体があるなんて今でも信じられません。このほかにも、早朝グラウンドに行く僕にとっては自転車のサドルのぬれていることなど、身近なことが多く、とっかかりやすい授業でとても興味深かったです。
    【2007/01/14 (日) 22:30】

  11. 土壌圏の科学のレポートです。まず先生の授業は先生が土壌を心から楽しみながら研究されているということがとても伝わってきました。私も先生と同じく東京大学陸上運動部に所属しているので最初から何か親近感のようなものを感じながら学ぶことができました。授業で一番印象に残ったのはろ紙を使った水ポテンシャル の実験です。最初はろ紙が水を吸うのは当たり前じゃないか、何も机の上で水を垂らさなくとも、と思いましたがよく考えると重力などでは説明がつかない現象だと気がつき、これが水ポテンシャルか!と体感することができました。他にも嬬恋などのリアルタイムの映像やシベリアの現地調査の写真など、鮮度の高いものが多く、 他のどの授業よりも楽しい飽きない授業でした。全ての農業の基本の一つである土壌を、教養の一環としてではあっても学べたことは今後の専門課程での学習に必ず役立つものと確信しております。わずか3回ではありましたが本当に楽しい授業をありがとうございました。
    【2007/01/14 (日) 22:30】

  12.  私は農学部へ進学したものの、実はあまり農業自体に興味がなかったのですが、この講義を聞いて、興味がわいてきました。漠然としているのですが、人間の生活は今も昔も変わらず土を土台にして営まれている、もしくは営まれるべきであると思いました。文明が土壌によって滅びた、という説にも驚きました。今まではコンピューターやロボットなどの機械工学やナノテクなどがもてはやされてきましたが、これからは土壌やその他の自然環境を考える農学の時代になればと思いました。また、行政の話が面白かったです。私は行政の仕事にとても興味があり、行政が具体的にどのような形で環境問題など、自然のことについて取り組んでいるかを知ることができて大変ためになりました。
    【2007/01/14 (日) 23:22】

  13. この講義を聴いて一番印象に残ったのは、研究の成果を社会に還元すべきだ、と教官が言っていたことである。僕もそのとおりだと思った。企業は商品開発を目的として研究を行っているのでその研究は実用的であり社会との結びつきもあるものだと思う。それに対して大学では、実用化というよりも純粋な好奇心からくる学術的な研究が多い。学術的な研究はとても興味深く面白と思うし、大学の研究から社会に貢献しているものも数多いと思うが、大学の研究は社会との結びつきが少し薄い気がする。大学での研究成果を社会に還元できるように、研究の結果をどのように社会に役立てることができるか常に考えることがとても大切であると思った。
    【2007/01/15 (月) 0:08】

  14.  本講義で一番印象に残っているのはろ紙を使った実験です。ろ紙の上の部分の方がポテンシャルが低いため、ろ紙が水を吸い上げるということを示す実験だったと思うのですが、オレンジ色のインクが、黄色は上方に、赤色は下方に展開したのが不思議でした。  先生の講義は、例えば霜柱が重力に逆らってできることなど、今までごく当たり前と思って全く深く考えたこともないようなことが、実は不思議な現象で、どうしてそれが起こるのかということを考えさせられることがあり、おもしろかったです。今まで私は土という物質について特に何かを考えたことはなかったのですが、土には飽和状態や不飽和状態があり、エネルギー輸送や物質循環が起こっていることなどを知り、日常生活でもまた違った角度から土を見るようになりました。また、内閣府のお話が聞けたことも興味深かったです。配布資料の、先生が土の凍結に興味を持つようになったきっかけのお話は素敵だと思います。楽しい授業ありがとうございました。
    【2007/01/15 (月) 2:42】

  15. この3回の講義を聴いて考えたことは、「研究」というものについてです。 現在、発光ダイオードに関する事件などを通じて、研究者への待遇が問題視されています。 そして、その流れを受けて産学提携や大学発ベンチャーということも叫ばれるようになっています。 確かに、偉大な発明者に対する報酬として些細なものしか与えられないというのは疑問を呈されても仕方ないですし、 そのようなインセンティブのない環境下では優れた発明・研究者といったものは育ちにくいと思います。 しかし、良い悪いというのは別にして、研究というものが単に個の利益を追求する手段になってしまうようで、 なんだか少し寂しい気持ちも抱いていました。 そういった中、先生のおっしゃる「シナリオ駆動型」つまり社会型の研究というのは、 新鮮で、これからの研究のあり方の一つとしてとても魅力的であると映りました。 また、授業では国際協力・分業体制についても述べられていましたが、これにも納得させられました。 日本がいろいろな国を取りまとめる役割を果たし、そういった意味でも「美しい国」になってくれるといいなと思います。 スケールの大きな、いろいろと夢のある授業だったと思います。
    【2007/01/15 (月) 10:39】

  16. 土を肥えさせるために、痩せた土壌に栄養分を加えて物質循環を促してきたが、長い 目で見ると まだその物質循環がどのような形で進んでいくのかが科学的に証明できないと知っ て、農学はまだまだ 掘り尽くされていない分野だなと思いました。 石油枯渇の危機に瀕している今の我々にとって、世界でも恵まれた土壌であるアジア に住んでいることは 非常に幸運であるし、木の生えないツンドラ在住でなくてよかったと心から思いまし た。 しかし地下40センチに氷があるのに生えるなんて植物のしたたかな強さは見習う部 分があるなと思いました。 お粗末ですがこれで終わらせていただきます。最後に、講義ありがとうございまし た。
    【2007/01/15 (月) 12:48】

  17. 先生の講義で一番印象に残っているのは、シベリアなどでのフィールドワークのお話です。私は文からの進学で理系の勉強はかなり苦手であるため、内容に関しては難しいところもあったのですが(特に「水ポテンシャル」について、水がポテンシャルの低い方に流れると言うのは分かったのですが、どうなると低くなるのか、というのがまだいまいち分かりません。先生以外にも何人かの方が取り上げて説明してくれたのですが…)、先生の土壌や研究に対する熱意に圧倒されました。私も海外でのフィールドワークに興味があり、やってみたいと思っているので、先生のお話はとても参考になりました。特に、研究自体と同じくらいに、現地の人や共に働く人とよい関係を築くのが大切というのを聞いてとても納得したのと同時に、私は結構人付き合いが不得意な方なので、努力しないとなぁ…と思いました。 それから、農学と言う分野がこれからいかに大切になってくるかということもよく分かりました。私は入学前から将来国際協力の分野で働きたいという気持ちはもっていたのですが、新振りのときには、「それではどの分野で国際協力に関わりたいのか?」ということを考えなければなりませんでした。先ほども書いたように私は文型の人間だったので、最初は教育や国際関係の分野に進むことを考えたのですが、いろいろ考えをめぐらせるうちに、「農学」は食料・環境と結びつくもの、つまり生命に直接関わることであり、何事にも先立つことなのではないか?と思うようになりました。もともと自然や生命への関心もかなりあったということもあって、少し不安を抱えながらも結局国際開発農学学科へ進みました。 先生の授業を受けて、私の考えは間違っていなかったという思いが強くなりました(勉強についていけないのではないか、という不安はまだけっこう残っていますが…)。先生の研究が、環境問題や国際協力・分業というのを念頭に進められているのが分かったからです。そして農学の中でも、森林なり耕地なりすべての基本となる「土壌」の研究の大切さが伝わりました。そのため、先生のおっしゃった「シナリオ駆動型」、「社会型」の研究アプローチというのはとても重要だと感じます。やはり研究をする人は、それがどんな影響を及ぼすのか、結果にまで責任を持つ必要があると思います。私は研究者にはならないかもしれませんが、これから国際協力ということを考えていく上で、先生の講義が生きていくと思います。最後になりましたが、3回の講義、本当にありがとうございました。
    【2007/01/15 (月) 13:51】

  18. 農学部のいくつかの学部、学科ではフィールドサーバが必須であり、そ のアクセスの不便さからも、正直あまり乗り気ではなかった。しかし、 今回の講義においてフィールドに目を向けることがいかに重要である か、またそうすることで初めて研究してきたことに意味を付加し得るの だ、ととても良い動機付けになったと実感しています。この講義を通し て痛感させられた事、研究対象としての土壌に全くの盲目であった事。 人工的環境から自然への研究結果の還元、その媒介としてのフィールド サーバの必要性。現時点で、得た知識を何かに適用できるという事はな いので、自分なりに噛み砕いて、何らかの形で今後の進む道における糧 にしたいと考えています。
    【2007/01/15 (月) 15:05】

  19. 溝口先生の授業を受けて最も印象的だったのは、先生の研究に対する姿 勢・熱意でした。なにか研究するときや問題を解決していくときには、 さまざまな角度からアプローチすることが必要であると感じました。特 に自然を扱う農学に関しては、ほかの理系の分野と比べてさまざまな要 素が絡んでくると思うので、溝口先生のように様々な経験をすること は、農学を発展させていく上でとてもプラスになると思います。 もちろん、講義の内容も興味深いものでした。シベリアでの話、毛管現 象の話など非常に興味が持てました。とても楽しい授業でした。
    【2007/01/15 (月) 16:39】

  20. 先生の授業で印象に残っているのはやはりフィールドワークについての お話です。日本だけでなく海外まで出かけて実際に実地調査しないと、 実験室での理想的な実験ではわからないことも多いことを改めて認識 し、フィールドワークの大切さを感じました。いままで東京で生まれ、 東京で育ち、教科書だけによる学習しかしてこなかった自分にとって、 フィールドワークの重要性はなかなかピンとこなかったのですが、授業 を受けて、農業という自然と密接に関係する分野においてフィールドに でてみることが様々な実験方法がある現在でも基本的で重要なことであ るのがわかりました。 また、内閣府時代のお仕事の様子のお話や海外での出張による講義など の大学の助教授としてのお仕事も拝見できとても有意義で将来について 参考になりました。
    【2007/01/15 (月) 17:55】

  21.  先生の講義を聞いて一番興味を持ったのは、霜柱についての話であ る。というのは、僕は小学4年生の時に夏休みの自由研究で霜柱につい て調べようとしたことがあるからだ。僕は鹿児島市で育ったのだが、や はり暖かいだけあって、霜柱は生まれてから一度も見たことは無かっ た。では、なぜ霜柱を選んだかと言えば、父親から「オレが小さかった 頃は鹿児島でも霜柱はよく見かけた」と聞いたことがあり、雪などの寒 い時期の自然現象にずっと興味を持っていたからである。また、4つ上 の姉が、数年前に水溶液の融点についての自由研究で何かの賞をもらっ ており、その時の実験手法がカメラのフィルムケースに色々な濃度の水 溶液をいれて冷凍庫に入れ、五分置きに温度変化と状態変化を観測する というもので、「こんなに簡単な方法で、僕もフィルムケースに土と水 を入れて凍らせて霜柱を作ればきっと賞が取れる!」という気持ちも あった。とにかく、公園の砂場の砂と、学校の校庭の土の二種類をケー スに入れ、水を少量加えて凍らしたが、何度やっても土と水が分離して 凍るだけで、霜柱は出来ず、とうとう諦めてしまった。そして、一昨年 東京に出て来て、去年の1月くらいに駒場の矢内原公園で初めて本物の 霜柱を見たのだが、その綺麗さと大きさに本当に感動した。だから講義 で先生が、今の研究のきっかけとなったのが霜柱だった、と言ったのを 聞いたときとても興味を持った。今考えると、土が地面の下でどのよう な層構造を持っていて,どの程度の水を含んでいて、外気の温度がどの ように下がっていて…、ということも考えずに、ただただ、土、水,低 温の三条件さえ揃えば、霜柱はできるはずだと思って何度も同じことを 繰り返していた当時が本当に可笑しく思える。授業で、表土の水ポテン シャルの低下により、土壌水の上昇が起こる、と習ったが、凍った水の 下からさらに液体の水が上昇してすでに氷になっている部分を押し上げ ながらまた凍って行くことによって、霜柱の形があのようにきれいな柱 状になるのかなあ、と思った。霜柱が出来る条件などはあまり分からな かったけど、今まで疑問に思っていたことが分かったりして、楽しい授 業でした。
    【2007/01/15 (月) 18:05】

  22.  まず、2回目に配布されたプリント「土の力が未来世界図を変える?」について申し上げたいことがあります。科学に関わるものとして、こういう中途半端な文章は私には受け入れられないし、東京大学の助教授という一般に影響力のあるかたがそのままこの文章を肯定していると一般に受け取られると、余計な問題を引き起こしかねないと私は思います。
     1つには化学肥料と土壌構造・土壌環境の悪化に関する因果関係がおかしいと思います。この文章は直接には書いていませんが、暗に化学肥料を否定しています。化学肥料を使ったからといって土壌構造が悪化するわけではありません。化学肥料を使いすぎると、土壌が酸性化されたり、Al、Feイオンが増えてリン不足になったり、地下水中の硝酸態窒素が増えたりと良くない事が起こりますが、一定の範囲内で使う分には大きな問題はないはずです。化学肥料の投入なしでは生産量的にも経済的にも社会に大きな混乱を引き起こすことになりかねません。ここでは長くなってしまうので理由は書けませんが、これは日本の国力や国際関係の立場を悪化させることにもなります。農業従事者の利益を守る事も必要ですが、市民を欺く形でそれを行うのは良くないと私は思います。ただ、農業機械の使用と土壌構造の劣化、耕起と土壌流亡の関係は(まだ勉強不足なのではっきりとわかりませんが)正しく、きちんと指摘されるべきですし、科学者も農業者も研究を続けるべきでしょう。
     2つ目は日本・アジアは土壌的に恵まれているわけではない、ということです。農業生産力から言えばMollisolのほうがはるかに自然な生産力が高い。アメリカ・フランス・ウクライナ・アルゼンチンなどのほうが恵まれていますし、かつこれらの国は現在主要な農業国です(発展途上国が農業国だというのはかなり間違っています)。日本の農地は(すなわち農業につかえる用地は)約半分がAndisolでリン酸の吸着率が高く自然の生産力はあまり高くありません。この点でもこの文章は誤解を与える可能性が高いと思います。
     以上の2点についてもし科学的に間違いがあるようでしたらご教授ください。(学生の方でも誰であろうと)お願いいたします。感情的な反論は・・・あるとしたら仕方がありません。1つの意見として受け取っておきます。ざっと過去のレポートを見て何となくこの文章に共感している人がいるのには驚きましたが、そういうふうに受け取るんだなあと思いました。もっとも、正直なところ私も6ヶ月前だったら同じ感想を抱いていたかもしれません。
     最後に先生の講義に関する私見を述べさせていただきます。先生の講義は一貫して興味深いものでした。が一方で、回数の少なさの割に多くのことを伝えようとしたせいでまとまりに欠ける印象も持ちました。今現在私は試験対策として何を勉強すればよいのか困っています。(何分その他の部分のほうがいっそう興味深かったもので肝心の土の凍結及び水ポテンシャルの部分のノート・授業の記憶がいいかげんになってしまいました。)
     フィールド科学についてのお話は非常に参考になりました。「1に体力、2に食欲、34が無くて5にジョーク」は非常に大事だと思います。スライドの内容、講義共に先生の経験が生かされていてとても鮮明にイメージが伝わってきました。フィールド科学の重要性が良くわかります。科学に対する認識が日本人は欧米の人に比べてかなりズレている、と私は感じているので、こういう話はどんどんやってほしいと思います。フィールド科学のほうが科学の本源であること、現在の環境問題等々の解決に必要な事はまずフィールドのデータ収集であること。こういうことを科学をきちんと理解しない官僚・政治家・一般市民に伝えることが今緊急に科学者がやらなければいけないことでしょう。日本の科学教育では「夢やロマン、面白さ」ばかりが強調されてもう一方の実用性が広まっていません。日本人は最も科学・技術の恩恵を受けている国民であるにもかかわらず、です。この観点から、先生の話(話術も含めて)はとても面白いのですから、多くの人に聞いてもらいたいと思います。
     長文な上、不勉強にもかかわらずこのような文章を書いて申し訳ありません。上にも書きましたが、科学的な間違いがあればお教えください。よろしくお願いいたします。
    【2007/01/15 (月) 20:09】

  23. 今まで土壌についてほとんど興味がなかったのですが、この講義を受けて土壌とはこんなに面白いものだったのだと思いました。足りないものは足すのではなく、自然にバランスを保てるようにしなくてはいけないのだと改めて思いました。異分野の、そして異国の人々と連携して研究・調査するのは大変でしょうがとても楽しそうだと思いました。シベリアや嬬恋での調査の話はもちろん、内閣府での話も大変面白かったです。土壌は人間が生きていくうえで欠かせないものでありながら、その土壌のことについて考えている人はあまりに少ないと感じました。
    【2007/01/15 (月) 22:24】

  24. 寒冷地土壌圏の科学ということで、霜柱からはじまり、永久凍土の調査など、普段あまり意識しなかった「土」の現象(不飽和土壌中の水移動、物質移動、熱移動)は、とても興味深かったです。「水の凍結と蒸発現象のアナロジー」では、一見逆に見える現象で類似点があるというのは意外でした。 講義の中で私が印象に残っているのは、先生が「『人のために役立つ』研究・実験をするのが大事なのではないか」と仰っていたことです。 確かに、自分が興味のあることをどんどん突き詰めて研究していくと、研究のために研究している、という状態になりがちだと思います。私は将来こうしたい、というのはまだ決まっていませんが、研究をするのなら、その研究結果が人に直接的、または間接的でもあまりいろいろな過程を経ないで人に役立つことを研究したいなと漠然と思いました。 あと、最近思うのは、これから「食」はさらに重要な課題になるのではないか、ということです。いわゆる発展途上国では、人口爆発による食糧の量の問題や、栄養状態の改善、先進国では飽食、肥満、食の安全、など、ぱっと思いつくだけでもたくさんの課題があります。これらの問題は、人々の健康と密接に関係しているので、なおざりにはできないはずです。しかし、一言で「食」といっても、そこにはまたいろいろ関連しているものがあります。その一つに、食物を生む土台である「土」もあります。 農学部に入ったのは、「食」に興味があったからなのですが、農学部の授業をいろいろ受けてみて、「食」はほんとにいろいろな分野が複雑に絡み合っていて、ある点を改善しようとすれば付随して他の問題も浮き上がってくる、とても難しい課題だと思いました。今、「食の安全」「食と健康」に興味が湧いているので、その観点からいろいろ物事を見ていきたいなと思います。
    【2007/01/15 (月) 22:44】

  25. そもそも僕がこの授業を取ったのは、進学予定の6類の教授である宮崎先生が非常に気さくな方で是非受けてみようと思ったからです。 そして授業内容である土の話も非常に興味深く、僕にしては珍しく教室の前列で授業を受けました。 本題の溝口先生のお話ですが、先生が僕らのころには将来のことはあまり考えず、ひたすら陸上に打ち込んでいたとおっしゃていましたが、僕の今の状況もそれと似ていてとても共感できました。そして先生は授業の中でツンドラだったり嬬恋だったりフィールドの写真をたくさん見せてくださりましたが、フィールドにいっていろんな調査をやるのもとても面白そうだし、わりと自分に向いてるかもなと思いました。 今の僕らの時期は将来どうするのか悩むときですが、そんな中で内閣府のお話もためになりました。普通授業であのような話をしてくださる教授はいらっしゃらないので非常に貴重でした。 最後に、ろ紙で水をすわせインクを移動させる実験の話ですが、おそらく水性インクだからあのようにピンクの色が上へ上ったのでしょう。 ちょっと気になったのは、ピンクがある程度上がったところから黄色が出てきたことです。最初はインクにもいろんな色が混ざってるからそれが分離したのだろうと思っていましたが、色によって移動距離が違うんじゃないかとおもったり、もうちょっと長いろ紙でやったら新たな色が途中から出てきたりしないかなどといろいろ考えをめぐらしたりしました。実際はどうしてなんでしょうか。
    【2007/01/15 (月) 23:33】

  26. 3回の授業で再三おっしゃっていた【フィールド科学の重要性】ということにとても共感しました。 研究室での研究とフィールドワークが相互に補完し生かされあい、その結果我々の実生活or環境の向上に結びつくようになれば良いと思うし、また、研究はそうあるべきだと思います。
     ただ、こうしたフィールド科学には、設備や調査費などの金銭的な問題や、現地の同意を得るといった問題があります。 これらの敷居を低くするためにも、まずは幅広い広報が大切なのではないか、とも思いました。つまり、フィールド科学の重要性を(メディア等を通じて)積極的に訴えることで、社会的な支持を得られるようにすれば、調査に対して金銭的or非金銭的な支援が得られやすくなるのでは、という感じです(あくまで机上の空論ですが・・)。
     さらにそのためには、専門的な知識のない人にも調査の意義を分かってもらう必要があります。つまり、あくまで高度な研究であっても、その内容を分かりやすく、かつ誤魔化すことなく一般の人々に伝えることが出来れば、社会的な支持が得られやすいのではと思います。
     というわけで、【実生活or環境に関して実用的であるということを前提として(1)高度・先進的な研究を行いつつ、同時に(2)その内容について平易に広報する】という2点をうまく両立していくことが今後求められていくのではないかと思いました。(自分が研究を行う際にも留意したいものです)
    【2007/01/15 (月) 23:37】

  27. 授業を受けるまで土についてまったく興味がなかったのだが、土の凍結や土壌侵食などを聞いて土の中で起こっている現象を知れて面白かった。 あと土の調査のためにわざわざシベリアまで行って調べたという話を聞いて、フィールド調査の楽しさやつらさを知れてためになった。
    【2007/01/15 (月) 23:47】

  28.  この講義を聞いて強く印象に残ったのは、先生が雑談といいながら何十分も話してくださった、研究者のあるべき姿についてである。確かに、自分の研究だけに没頭して、周りのことを全く考えない人は多くいると思った。もちろんそれは研究者に限らないが、特に生物学などの学問を扱う以上、その研究が周りに与える影響について常に評価しながら研究する姿勢は非常に大事だと思った。自分がもし研究者になったときには、いくら研究に没頭してもそのことだけは忘れないよう、やっていきたいと思う。また、嬬恋の例に見られるように、常に多角的にものを見ていこうとする姿勢も忘れずにやっていこうと思う。(自分の研究を楽しみつつも、常に研究と周りとが共存できる、これを大事だと感じました。)
    【2007/01/16 (火) 0:10】

  29. 講義で一番印象に残ったのは、北海道の沼でのメタン計測実験 のエピソードでした。理論で与えられる数値との差異から、沼 からメタンが発生しているだろうという仮説を立て、それを実 際に捉えて示そうという大胆な手法に驚かされました。 また、このようなフィールドワークを通して、地球温暖化に関 して工業化による化石燃料使用以外の身近な自然にもまた原因 があることを再認識させられました。土壌から学ぶべきことっ て多いんですね。 そして、研究者はなにも研究室に引きこもっているばかりでは ない、外界で活躍することもできるんだ、という研究のスタン スをも併せて知ることが出来たように思います。
    【2007/01/16 (火) 0:36】

  30. 霜柱の話や、フィールド科学の話はとても面白く聞かせてもらいました。研究についての話では、先生のおっしゃるシナリオ駆動型もこれからの時代では大事かもしれませんが、それだけだと思考や視点が凝り固まってしまう気がします。今現在僕は、先生の経歴のように、研究は好奇心駆動型から入って、ある分野の専門家になってから、そこまでの知識を活かして、社会への還元ができるような研究をするという流れの方がよりよいと思いました。
    【2007/01/16 (火) 0:47】

  31.  先生の講義の中で最も印象に残っているのは、水ポテンシャルについての話です。ろ紙を使った実験を行って水が上がってくることを証明されていましたが、私はそのことについてはただの毛細管現象じゃないかと思い、特に興味をもちませんでした。しかし、今まで水のポテンシャルなどという考えがなかった、またはまじめに考えたことがなかったので水ポテンシャルの説明を聞いたとき、『なるほど。そんな考え方もあるのか。』と興味を覚えました。また私が農学部に進学することになったときに、親がこれからは土壌、農業などの生命について研究を行う分野の時代だと言っていました。私自身その意見に賛成でしたが、土壌についてはあまり考えたこともなく、この講義をとったわけもどのようなものか聞いてみようと思っただけでした。土壌中は目に見えず、地表部分はそれほど変化があるように見えないため土壌中ではそれほど物質循環が起こっていないと思っていたのですが、エネルギー輸送や物質循環の話を聞いて驚き、興味をもちました。
    【2007/01/16 (火) 1:01】

  32. この授業は、普通にはまず聞くことのできないシベリアのツンドラやアラスでのフィールドワークでの体験を聞くことができ、しかもその様子を写した写真を見ることができ、それがホームページ上に載っていることで後から何度でも見ることができるという、非常に貴重なものだと感じました。高校の地理の授業でもただ「寒い」というぐらいしか取り上げられなかったシベリアのツンドラの、永久凍土の様子や、そこに生えている思っていたよりも豊かな植物の様子を少しでも知ることができ、とてもありがたく感じました。また、現地に赴いての地道な調査が、科学の発展や食糧問題の解決にもとても重要だと考えさせられました。
    【2007/01/16 (火) 1:03】

  33. 私は専門を決める際、ほとんど迷わずに6類に決めました。なぜなら今の社会でもっとも必要とされる分野であると思ったからです。 地球の環境問題が叫ばれている今の世の中で、汚染問題を解決していく上で、土壌について学ぶことは大変有用であると思います。自分は水質についての研究をしていきたいと思っていますが、その際土壌について考慮することは避けては通れません。水の循環で、雨水や排水が土壌に浸透し河川に流れ込む一連のサイクルの中で、土壌が果たす役割はとても大きいものです。私は土壌圏の科学の授業を通して、そのことを改めて深く認識させられました。溝口先生の講義では、土壌中の物質移動についてのお話に興味を持ちました。フィールドサーバを用いて土壌の情報をモニタリングするといった、現代の最先端技術を駆使した研究により実際の現場で使える技術を開発することで以前の数十倍の効率で改良策が編み出されることになります。自分も専門に進んだら、そういった技術を会得し、さらに発展させていけるような研究をしていきたいです。
    【2007/01/16 (火) 1:04】

  34.  2回目の講義で出てきた“凍結現象も蒸発現象もともに水ポテンシャルが低下するという点では同じ”というところで、なるほどと思いました。水の凍結と蒸発は一見するとまるで別の、むしろ正反対の方向に向かう現象のようなイメージを抱いてしまっていたのですが、確かに両者の間にはそういう一貫性があると納得しました。直接関連性のなさそうな自然現象でもある見方をすると一貫性が見出だせる、というのは自然の非常に興味深い面だと思います。  最後にしていただいた研究手法についてのお話も大変参考になりました。自分の興味の向くままに研究するだけでなく、直接的に社会に貢献できることがしたいと思って今まで進路を決めてきたので、これから先、シナリオ駆動型の研究をしていけたらと思います。
    【2007/01/16 (火) 1:35】

  35. ツンドラでの永久凍土について、思ったことを書きます。 ツンドラにて土を掘っていくと、永久凍土の層にたどり着き、そこから先はつるはしでも掘ることができない、と先生は話していたかと思います。 氷点下数十度の環境下では土も凍るという話自体、頭では理解することができました。 しかし、日常において削ることができないほど硬く凍った土は存在せず、実感として先生の話を納得することはできませんでした。 思い切りふるえばつるはしの先数センチ程度は削れるだろうとイメージしてしまうのです。 人間など自分の目で見たもの、手で触ったもの以外のことを正確に把握する能力なんてないのだから当然のことかと思いました。 自分でその永久凍土の硬さを体験してみたいものです。 また、確か同じ講義中だったとは思いますが、永久凍土調査などのフィールドワークにはポジティブであっけらかんとした性格の人が向いていると先生は話しておられたかと思います。 自分で言うのもなんですが、僕はわりとそういう人間だと自負できるので、この話を聞いたときは素直に喜べました。 実際に現地に赴けば寒さと辛さでどうなってしまうのかはわかりませんが・・・ 講義内容とは関係ないですが、TVでシベリア鉄道建設をテーマにした番組をやっていました。 ツンドラ土の上層は、夏は凍らず、冬は凍るためレールが安定しない、これを解決するためにレール脇に中は空洞で、アンモニアを封入した筒(?)を地下数メートル程度埋め込むらしいです。アンモニアは筒の中で地中深くにあるときはその潜在熱を奪って気化し、上方に舞い上がると今度はその熱を放出して液化、再び下方へと戻っていく、放出された熱は周りの土へ伝播し、冬も凍らない、というシステムを用いているようです。 詳しく見ていたわけではないのですが、とても面白い仕組みだと思いました。
    【2007/01/16 (火) 2:41】

  36. 今回の講義を受けて、一番印象に残ったことは、土壌の状態を遠く離れていてもイン ターネットを使ってモニタリングできるシステムでした。今まで土壌などの調査は、 現地にいって行うものであるとかんがえていた上に、このようなモニタリングにイン ターネットが使われているとは思っていなかったので、非常に新鮮で、また農学研究 の新しい形にふれられたように感じました。また、先生がおっしゃった日本の科学技 術の中で農学の地位が低いということについて少し寂しかったものの、確かにそうだ と思いました。しかし今まで工業中心で発展してきた現在において、もうそろそろ食 や環境といった人が生きる上で根幹となる部分が見直され始め、そのときにきっと農 学が重要となる時代がくると今は思っています。
    【2007/01/16 (火) 3:57】

  37. 3回の授業を通して・・・スライドに写真が多用されていたので、具体的・視覚的に理解することができました。また先生の調査・研究に関する話も聞けて、研究室の中だけでは分からないこともあり、実際に現地で行うフィールドワークが重要であるということを知りました。一番印象に残っていることは、ろ紙を用いた実験です。ろ紙が水を吸い上げること・インクが滲んでいくことは何となく分かっていたけれど、色によってかなり差が出ることには驚かされました。今後農業を学ぶにあたり、土壌の重要性を思い知らされた授業でした。
    【2007/01/16 (火) 6:36】

  38. 授業感想としてまずフィールドサーバについて。実際にリアルタイムのデータや画像 が見れたり、センサーを手にとってみれたのはなかなか面白かったです。技術的に聞 いたことのないようなことは出てこなかったのですが、ある技術を組み合わせ、現地 を計測をするというのはあまり他の人は行ってないのではないかな、と思いました。 あと印象に残っているのは‘地球規模の土壌物理学’の時の研究手法の分類です。好 奇心駆動型、欲求駆動型、シナリオ駆動型、という分類はなるほどなと納得できるも のでした。そして先生もおっしゃっていましたが自分もぜひシナリオ駆動型の研究、 あるいは研究者にならなくても政策の推進をしていきたいと感じました。実際の問題 を解決する上でそういう視点は欠かせないし、技術開発をする上でも技術の位置づけ が明確になります。理系でも社会との関わりを大きく感じながら行動していきたい、 と思っています。
    【2007/01/16 (火) 8:09】

  39.  今まで農業・地球のことを考えたことは何度もありますが、土壌という視点からきちんと考えたことはあまりなかったと思います。先生には新しい視点を提供させていただきました。言葉だけでなく、写真つきで理解が深まりました。 毎週実りのある良い時間を過ごすことができました。 ありがとうございます。 今後とも宜しくお願いいたします。
    【2007/01/16 (火) 9:43】

  40. 僕が講義を受けて印象的だったのは、フィールドサーバーにより遠隔地のデータをリアルタイムで観測する話です。将来はサーバーを世界各地に設置する、と聞いて日本の農学が世界で活躍するのはえらいかっこいいなぁと思いました。 講義は写真が多く、実際のイメージがわきやすかったです。
    【2007/01/16 (火) 10:09】

  41. 自己紹介
    理科2類の2年生で、去年の進学振り分けで農学部6類の生物システム工学専攻に内定致しました。他の6類の友達並みに学校の成績は悪いです。(笑)一番得意なのは数学で、機械工学や情報工学に興味が在るのですが、結局進学できるところで一番近い6類に進学しました。そのため、土壌圏の科学とかは少々畑違いかなあと思いつつも、なんとなく履修したのですが、実は面白い内容だと分かってきて、レポートを出すことに決めました。
    1.土壌情報モニタリングについて
    最近、生産者の顔写真や、生産地の情報が分かる農産物が出回ってきていますけれど、それだけではどのようにして野菜が作られたのかとかそういう事までは分かりません。土壌情報モニタリングで得られた情報を農家がホームページに掲載、もしくは中継して自分たちの作物を作っていく過程を公開していくようにすれば、より信頼が置けるようになるのかなあと、考えました。また、農業を一般に広めるPRとしても役に立つかもしれない、と考えました。
    2.凍土の研究について
    これは先生の長年の専門であるので、僕が意見を言っても仕方がなさそうです。面白かったです。
    3.シナリオ駆動型(社会型)
    いろいろ、難しい問題が含まれていると思います。政治や経済の問題が多分に関わってきますから。学者の使命としては、やっぱり研究本体も大事ですが、その研究を支えるシナリオの部分の強化も必要かなと思います。これはあらゆるタイプの研究にもそういう面はあると思います。NHK等で環境問題はしばしば取り上げられますけれど、研究者個人の考えを反映したメッセージ性の強いものも必要かなと思います。すこし話が飛びました。
    4.水分ポテンシャルの実験について
    扇型の濾紙でしたので、片側の扇の頂点が一番高い場所になっていて、水はその頂点に向かう方向に流れていることが、赤いインクの染みから分かりました。インクの粒子は3種類あって黄色が一種、赤は二種類あって、違う高さの場所に集中していたようです。二種類在るのは、紙にしみこんだときに移動量の違うものを混入することによって、紙の上でより均一に染みが広がる効果を狙ったものなのかなと考えました。
    【2007/01/16 (火) 11:40】

  42. 故あって4年になってから受講することになりました。 既に専門課程に進んでおり、昆虫の扱いをメインとする研究室に所属し ている為、土壌とは直接には関わって来ることはなさそうです。 しかし、農学部である以上研究内容が作物生産に関連する分野にフィー ドバックしていく事は多分にあるはずです。 当然、作物生産を考える上で土壌は重要である為、自分の専門外の分野 も含めた包括的な視点を持つ上でもこの講義は有用だったと思います。 講義の感想としては、フィールドワークの実態を紹介してくれる上で、 写真を数多く用いて下さった事。そして作業がとにかく楽しいことを全 面に押し出して話をされていたことが良かったです。やはり、研究者た るもの、楽しみながら研究出来るのが最高だと思います。
    【2007/01/16 (火) 11:50】

  43. 私は食糧問題や環境問題の解決というとすぐに、遺伝子組換植物や高価な触媒等を思い浮かべてしまいますが、「土壌圏の科学」では、まず土壌自体の仕組みを理解すること等、そういう先端技術のずっと手前でやらねばならないことが多いということに驚かされました。ローテクの組み合わせによる「ちょっとした工夫」や、そういったやり方の社会的な普及で解決できる問題の方が多いではないかと思いました。 嬬恋の畑に穴を開けてペンキを流し込む実験を紹介されたと思いますが、あの後片付けがどうやって行われたかが気になります。
    【2007/01/16 (火) 12:00】

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Update by mizo (2007.1.16)