土壌物理環境実験 2000年度版

宮崎 毅、溝口 勝、関 勝寿、井本 博美
TA 藤川 智紀
3年通年1単位

実験の趣旨

土壌は、自然界を作り上げている重要な物質の一つであり、生物と環境を育み、生物と環境に育てられてきたものである。自然土地利用における生物生産を向上・持続させたり、土壌の荒廃の防止や砂漠の緑化、水質浄化など地球環境の保全を的確に行うためには土壌の物理性や土壌で起きる移動現象の把握が重要である。

本実験では、土壌の物理的な性質に関する基本的な測定法や試験方法について学ぶことを目的とする。実験内容は、野外における土壌の調査、観察を行い、野外で採取した土壌試料を実験室に持ち帰り各種室内測定を行う。室内測定の内容は、土壌の基本的物理量である固相、液相、気相の分布、ならびに土粒子の粒径組成の測定、さらに土壌をめぐる物質移動において重要な土中の水移動のパラメータ(水分特性と透水係数)の測定を行う。

教科書

「土壌物理環境測定法」 中野政詩ら 著 東京大学出版会 (農学部生協で購入できます)

関連する授業

土壌物理学 (課程専門科目、月曜日3限)

授業時間と場所

毎週木曜日 14:40〜 農学部7号館5階 520室にて

日程 (2000年度)

各実験の詳細は、変更される可能性があります。実験時に、プリントしたものを配布します。

日時 内容 写真
4月20日 ガイダンス (113室) なし
4月27日 ダルシーと透水係数
ダルシー式の確認、単一層と成層の土壌の透水係数
準備, 当日
5月11日 不飽和水分移動実験 (p115〜)
5月18日 土壌断面調査と土壌サンプリング (p7〜)
集合場所:東京大学附属多摩農場 本館前 (地図)
集合時間:1時
準備, 当日
6月1日 土壌の基本要素測定法 (p17〜)
乾燥密度および含水量測定 (p25〜)
粒径分布の測定(その1) (p35〜)
ストークスの法則、比重計定数の決定、粒度試験の準備
6月8日 粒径分布の測定(その2)
比重計法及びフルイ分け
6月15日 水分特性曲線測定 (p65〜)
吸引法
6月22日 飽和透水係数の測定 (p98〜)
変水頭法
準備
6月29日 予備日 (データ整理) 

注意事項

レポートについて

データシート

以下のデータシートをダウンロード可能です。

  1. 飽和透水係数測定(変水頭法)
    ( PDF | Excel 97 | Excel 95/5.0 )
  2. 水分特性曲線測定(吸引法)
    ( PDF1 | PDF2 | Excel 97 | Excel 95/5.0 )

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データシートファイルの一覧

採点について

採点は、出席とレポートにより行います。

参考リンク

連絡先、レポート提出先

関 勝寿 (環境地水学研究室 助手)